2014年04月24日

具体的な形にくだいて考えてみる

●8.具体的な形にくだいて考えてみる


1 抽象的な論理だけでわかった気にならない

2 実践行動に裏打ちされた知識を持つ

3 具体的行動とつながりのない中途半端な知識を振り回していないか

4 イメージの伴った理解、説明を行なっているか

5 基本的数字をハッキリととらえておくこと


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<ポイント>


1) たとえば、「資本家とは」といった抽象的論理の話し合いで、双方わかったつもりでいても、それぞれ勝手なイメージを思い浮かべていることが多く、内容が正しく相手に伝わっていない可能性が強い。

5) 数量的背景のない感覚だけの「もののとらえ方」は場合によっては無意味である。


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2014年04月23日

確定的要素から出発して考える(2)

●7.確定的要素から出発して考える(2)


1 活字(情報統計データ)を即、信用してはいけない

2 マーケットの規模などをうのみにしてはいけない

3 印象だけでものごとを判断してはいけない

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<解 説>

活字情報、マーケット規模など、一見、確定的に見えることがらも、視点を変え、より深く観察することによって、実は、それほど確定的な基盤の上にはのっていないことがわかる。



<ポイント>


1) 「ことごとく書を信ぜば、書なきにしかず」(『孟子』)。

データのとり方によっては現実の感覚と明らかに矛盾する結果が出てくることがある。

例;陸上の100メートル競走で、9秒94といっても高地と平地で、まったく違ってくる。

従来の考え方が、そのまま正しいと思っていてはダメ。湯川秀樹博士が、中間子理論を考えたのは、従来の考え方だと、説明できないことがあり、何かおかしいと疑ったところから発する。



2) 新用途の出現で、マーケット規模も大きく変わる。

例;コンピュータの需要予測は、当初予測とまったく違って大きくなった。



3) 顧客の態度;とくに、新人セールスマンが、客にひどく絞られたときなど、判断を誤りやすい。

仕事への興味;第一印象はよくなくても、だんだん内容がわかってきて、工夫していくうちに興味がわいてくることが多い。


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2014年04月22日

確定的要素から出発して考える(1)

●6.確定的要素から出発して考える(1)

1 人の話をうのみにして一喜一憂していないか

2 推測と事実を明確に区別しているか

3 不確実なものに対して自分で確認する努力を払っているか

4 仮定に基づく長たらしい議論をしていないか

5 評価領域の事柄(よい悪い、好き嫌い、美しい、正しい・・・etc.)と事実領域の事柄(単純なできごと、数量的事実・・・etc.)を区別しているか

6 知ったかぶりをし、不確実な情報に基づいて行動していないか


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<ポイント>


1)専門家の意見でも、そのまま信じてはならない。それは、彼等が自分の専門分野の範囲内でしか、ものを考えていないことが多いからである。
  
たとえば、専門家が「できない」と言ったとしても、それは本当に、広い意味で「できない」のかどうかは、わからないのである。

2)聞くとき、考えるとき、人に伝えるとき・・・噂話がいつの間にか事実であるかのように一人歩きする。

3)不確実な表現にはCHECKを入れて確認する。

例;「あいつはいいやつだ」と言われたら、「いい」を勝手に解釈せず、その場で、たとえば、「どのようにいいのか」を具体的に聞いてみることが大切。

4)確認してからあらためて議論する。

5)評価領域の事柄は、人により感じ方が違うので、自分で勝手に解釈してはいけない。

6)わからないことは、そのつど調べる。ダメモトでいいから、確かめてみる。足を使い確認、反対意見確認。

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2014年04月21日

立場の違い、希望の違いを読む

●5.立場の違い、希望の違いを読む

1 反対の立場の人の意見も聞く

2 発言者の立場と希望を知った上で分析する

3 冷静に自分の立場の点検をし、ものの見方、考え方の偏りを修正する

@ 私欲でものごとを見誤らない

A 過剰防衛的な見方に注意する

B ときには、会社の立場を離れた第三者的な見方を試みる

4 複数の立場が錯綜している問題を理解するときは、各立場の本音・希望をつかんでおくこと;特に相対立する希望をもつ者の動きには注目する

5 人の希望を知るには言葉を信用せず、行動を見よ

6 ある意見により誰が利益するかを見よ


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<ポイント>


1)同質のグループ(特に同じ希望を持っている者の集まり)の意見だけでものごとを判断するのは、非常に危険。

2)人の意見をうのみにしない。

「敵に相談せよ。そして、その格言の反対をやれ」(『ユダヤの笑話と格言』現代教養文庫、ザルチア・ラントマン編より)。

3)金に困っている人はニセ札も本物に見える。そういうときは、自分の私欲を考えてみて、もう一度よく見直すことが大切。

@私欲は誰にもあるもので、これをなくそうというのではなく、その分差し引いて考えたらよいのである。

A前項と同様、自分の心理をとらえて、もう一度よく見直すことが、大切。例;蛇にかまれるとナワも蛇に見える。

5)「言うことと、することは、一般的には違うものである」という認識。言葉に惑わされてはいけない。

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2014年04月20日

常に両面から考える

●4.常に両面から考える――応用編――


1 現象だけでなく、本質を見抜く

2 完全主義から大略主義へ

3 ものごとを整理するとき、対比し、セットで考える

4 一部の困った面が目立ち、背景の健全な面を忘れ、全面的に困ったような気になることはないか

5 印象でものごとを判断していないか

6 常識を振り回すことはないか

7 10人中9人が反対するようなアイディアを出しているか

8 悪条件も立場を変えて好条件として利用できるか

9 マイナス情報を積極的に捜しているか

1) 情報参謀にイエスマンを置かない

2)積極的に悪口も情報収集する

3)利益になることだけでなく不利益になることもよく見る

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<ポイント>


1)現象だけを見て、背後にある本質的なものの流れを見ず、一喜一憂していないか。現象的な大小でなく、本質的な大小を見ているか。

2)目的が達成されればそれでよい。つき合いにくい人間の代表が完全主義者でもある。

3)たとえば、短期―長期、変化―不変化、普編―特殊、論理―感情、抽象―具体のようにセットで考えてみる。そのような思考の習慣をつくる。

5)簡単だと成功を過大に予測し、甘く見る。むずかしいと失敗を過大に恐れ、萎縮する。また、第一印象だけで人を判断することも多い。

8)不利な条件も有利に活用、ころんでもただでは起きない、ピンチこそチャンス。

9)情報提供者名は不問とすることが大切。

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